おはなし会のご紹介

「おはなし会」は、2003年に3名の保護者により作られた補習校保護者有志によるボランティア団体で、昼休みに児童に絵本の読み聞かせをしています。 毎週楽しみにしている熱心な児童に愛され続け、補習校の昼休みの風景に欠かせないものとなっています。

お子様にも是非紹介してあげてください。

以下、「図書だより 2013年3号」に載ったおはなし会コーディネータ(当時)笹野さんとのインタビューの抜粋です。

Q1. おはなし会の活動は、いつごろどのように始まったのでしょうか?

10年ほど前に3人の保護者がはじめたと聞いています。

“児童が昼休みの時間をより楽しく過ごせるように” との気持ちから、始めたそうです。

おはなし会の様子

Q2. 日ごろはどんな活動をされているのでしょうか?

児童がお昼ご飯を食べ終わる12時15分頃より絵本や紙芝居の読み聞かせをしています。

手遊びや簡単なゲームを取り入れることもあります。

Q3. その中でボランティアのみなさんが心がけている事はどんなことでしょう?

おはなしを聞きにきてくれる児童は低学年が中心です。

特に4月は、入学後間もない新入生が大勢おはなし会に集まります。まだ学校生活に慣れず、不安や戸惑いを抱えている児童が多いかと思いますので、楽しい本、明るい気分になれる本を選ぶようにします。また、なんとなく遠巻きに見ていたり、一人で所在無さげにしている児童に「おはなしを聞きに来ない?」と誘うこともあります。

大勢を対象に読み聞かせをする場合、自分の子供に読むときよりもゆっくりと大きな声ではっきり読みます。また来てくれた皆に絵本の絵が見えるよう本を持つ位置や角度などを工夫します。読み聞かせの最中におしゃべりを始めてしまう児童は、他の児童の邪魔にならないよう注意することもあります。

殆どの児童は、とても熱心におはなしを聴いてくれます。とても力のある目で聴いているのを見ると児童文学作家の松谷みよ子さんの言葉を思い出します。「幼い子供の心のたべものは、物語です。」

おはなしです。その子が幼いとき、どのくらいたくさんのお話と出会えるか。それは、一生をしあわせに暮らせるか、暮らせないか分かれ目のようにさえ思えます。」

心のたべものを供給している思い、児童と大事な時間を共有していることを楽しみながら読んでいます。

Q4. 現在、読み聞かせのボランティアを募集しているとのことですが?

はい。来年度、読み聞かせのボランティアをしてくださる保護者の方を募集しています。

再び松谷みよ子さんの言葉を借ります。「上手に読めない、なんて心配しないで下さい。子どもたちは、誰よりもお母さん、お父さん、おじいさん、おばあさんの声で、よみきかせてほしいのです。」

おはなし会ボランティアは、本やおはなしが好きな人の集まりでもあります。本の情報交換に話が咲いたり、知識が広がります。また、読み手が楽しんでいる心は、児童に伝わります。経験や資格は要りません。楽しんで絵本の読み聞かせをしてくださる方を募集します。

「心のたべものを供給している思い、児童と大事な時間を共有していることを楽しみながら読んでいます。」と言う笹野さんの言葉が、とても印象に残りました。

現在の校舎に移動してから、おはなし会が図書コーナーのすぐ脇で行われるようになり、本を借りに来た子供たちも、より参加しやすくなったように思います。今年度のおはなし会は3月1日まで行われ、今後四年生児童による紙芝居、五年生の児童図書委員による読み聞かせが予定されています。

読み聞かせボランティアに興味がある方は、図書委員会のおはなし会窓口(ohanashikai.sjlib@sj.sfjspa.org)までご連絡下さい。